200年住宅から長期優良住宅へ。
こんばんは。 「ロフトは高さ1,400㎜までですよー 」、の岩永です(笑)
さて、最近ほとんど聞かなくなった『200年住宅』という言葉。 去年くらいまでは、結構周りで騒いでいたはずなんですが…。 なんでも、国交省さんあたりが『200年住宅』という言葉を回収しているそうで、去年の年末あたりから『超長期優良住宅』になり、今では『長期優良住宅』に変わってしまいました(笑)
ま、最初から批判が出ることは分かっていたと思うんですが、先の首相さんが言い出したもんだから、引っ込みがきかなかったんでしょうね…。 さらにこの不景気。 そして、『200年住宅』を謳っていた【富士ハウス】さんの突然の倒産劇…。 余計、無くしたくなったんでしょうね、きっと。
そんな流れから私が最近思うこととして、
「そもそも、日本の住宅が寿命30年ということ自体不自然な感じで、その壊される理由というものを無視してはいけないんじゃないだろうかと。 そして、世の中の景気を本当に考えるならば、やっぱりスクラップ&ビルドが一番良いわけで、さらに地球環境というものを考えるのであれば、スクラップされた廃材のほうに視点を持つべきではないだろうか…。」
です。
日本の住宅が30年で壊される理由は、たぶんほとんど場合が『世代交代』だと思います。 子は親元を離れ、自分でまた家を建てます。 また、親が建てた家を解体して2世帯住宅なりを建て替える場合もあります。 最近解体屋さんから聞いたことですが、誰も住まなくなった家(←住んでない家)の解体が増えているそうです。 たとえば、子供が県外へでて行き、親元を離れる。 そして、子供は県外に自分の城(←家)を築く。 そうなれば、その親が住んでいた家は、その親と運命を共にしていきます。 つまりは親がいなくなれば、その家の運命も終わることになるんです。
決して日本の住宅が30年くらいで壊れるわけではなくて(←例外もあるんでしょうけど…)、敢えて取り壊しているはずです。 それが現代の日本の文化だろうし、これからもその文化はなかなか変わらないでしょう。 さらに言えば、家を建てる人は「新築時に100%」を求めます。 ということは、中古住宅は少なくとも100%未満ですよね。 今、中古住宅を望む人のほとんどは「安い」と思われるからでしょう。 土地付の中古住宅を買って、それなりに手を加えたほうが安くなるという考え方です。 一理ある、と思います。
長くなってしまったんで無理やりまとめますが(汗)、今の日本の景気を考えるならば、やはり建設、建築関係の景気が上がらないことにはダメだろうし、そうするためには『スクラップ&ビルド』が良さそうな気がします。 ただ、「やりっぱなし」にするのではなく、スクラップされた廃材をどのように処理して、そして活かすことができるかを考えたほうが良いのではないでしょうか。
またまた長くなってしまいましたが…、独り言でした。
では。