じげもん会研修旅行 in 高知

こんにちは。 梅雨入りしたはずなのに…、晴天に恵まれている長崎地方。 今日も暑くなりそうな感じですね。 岩永です。

さて、先週末から高知県に2泊3日の研修旅行へ行ってまいりました。 何を研修に行ってきたかというと、土佐杉で有名な高知県で、その木材の活かし方、木材に対する考え方等々を直に見て、肌で感じ、どのようにして我が長崎県で活かせるか、というところですかね。

まずは初日から。



  

新幹線にて岡山まで行き、そこでレンタカーに乗り換えて、四国へと渡りました。

瀬戸大橋、圧巻です。

 

 





 

途中、香川県でインターを降りて昼食(←香川と言えばうどんでしょう!)。

 



  そして、目的地の森昭木材㈱さんに到着。

写真は森昭木材㈱の社長であられる、田岡様が理事長を務められている嶺北木材協同組合です。

ここでは伐採から選木を行い、森昭木材にて製材から乾燥、モルダー加工(←カンナ仕上げ)、プレカットまでを行っておりました。

 









 

左上写真は、『緑の砂漠』と呼ばれている何の手入れもしていない人工林。 間伐をしないことで、日光が地盤面まで到達できずに土壌が育たず、植物が生えてきません。 そのことにより、降雨の際には土砂が流れ出し、土砂崩れの原因にもなりかねません。

右上写真は、『緑のダム』と呼ばれている手のいき届いた人工林。 間伐をすることで、上記とは反対の効果が生まれ、土壌が肥え、植物がよく育ちます。 

エコの観点からも言えますが、植物は成長する過程でCO2を吸収します。 逆に成長しきった植物はCO2を吐き出すそうです。 森林を守り、エコを謳うのであれば適度に木を伐り、使うことが大切になるのではないでしょうか。

現在の日本国においては、国産材の使用率(←自給率)は約20%程度。あとの8割は外国産材に頼っております。 この現状では、日本の森林は荒れていく一方で(←緑の砂漠化が進んでいます)、山から人が離れ、とても悪い循環になっていると言えます。

私ども木と密接に係わっている者が、意識を高く持ち、国産材を使用するようにしなくては…。





 

こちらは、原木市場です。 切り出された原木がたくさんありました…(汗) 右の写真に写っている『SGEC』という文字。 【緑の循環】森認証制度のことで、この制度により人と森、山と町を結び、元気な循環型地域社会を作ろうというものです。 また、消費者の皆様にとって、このマークが印されている製品をご購入されることで、地球環境に寄与することができます。



  こちらは森昭木材㈱さんにあった乾燥釜。

ここで製材された木材を乾燥させます。

乾燥させることで得られる効果として、乾燥収縮による狂い、割れが生木(グリーン材)よりはるかに少なくなります。

これが俗に言う、『KD材』です。

しかし、メリットがあるということはデメリットもあるわけで…。 その辺は以前このブログで書かせていただきましたので、割愛させていただきます(笑)

それからこの田岡社長様は、【れいほくスケルトン】という名称で、家づくりのご提案もされております。 国産材の地域の木材を使った、規格化されていながら、自由プランの可能性を持った木造住宅です。 ご興味のある方はこちら→ココをclick

ということで、初日の研修は終了です。





 

もちろん夜は『カツオ』いただきました。 美味でした(笑)

では。

2009/06/16