最近の住宅事情

こんにちは。 三菱重工長崎、負けちゃったみたいですね…。 実はうちの嫁様、応援団の一員として上京しておりました。 地域密着ということで、今回応援団に長崎大学のチアリーダー達が参加することになりまして、そのコーチをしているうちの嫁様も借り出された感じです。 ま、本人も楽しんでやっているのでいいのかな(汗) 

 

さて、最近の住宅事情。 言わずと知れた【長期優良住宅】がまたずいぶん市場を賑わせはじめました。 住宅ローンの減税しかり、国からの補助金しかり。 大手ハウスメーカーからパワービルダーさん達はかなり躍起になって売り出し始めております。 

以前から私は、この【長期優良住宅】(←新しく建てられるものに限定。)に対して若干否定的であります。 いや、かなり、かな(笑) なぜならば、従来【家】というのは、長期にわたり存在するべきもの。 その【家】を購入された方にとって、一生のものであるわけだし、10年、20年くらいで壊れるようなことがあってはなりません。 というか、『当たり前』のことですよ。 

また、スクラップ&ビルドが良くないということも(←これまでの、やり方に限定。 しかし、スクラップの部分をリユース、リサイクルできる技術が確立されればこの考え方のほうが、景気には良いはず。)わかります。

しかしこの【長期優良住宅】、どこに建てますか? これから少子高齢化が進み、地方の若者はどんどん都会へと流れていきます。 そして、その新しい土地で家を建てる…。 この循環はこれからも当分の間変わらないような気がします。

となると、現在の地方の集落に【長期優良住宅】を建てても、人口減少によりその地方の集落は過疎化が進み、集落の機能を失っていく。 100年後、もしかしたらゴーストタウンになっているかもしれません。 そんな所に建っている【長期優良住宅】は価値があるのでしょうか。

 

なんて、否定的な意見を言えばきりがないのもわかるんですが…。 100年、200年たっても壊れないくらい丈夫な家を建てるというところや、可変性を持たせて自由度を上げることに対しては、私も同感です。 ただ、そのことを法律で縛ることに、なんか違和感を覚えてしまうんですよね…。

「国がつくった長期優良住宅の制度で、住宅の品質が上がるとは到底思えない。認定基準などは『小さな親切、大きなお世話』だ」――。 と、東京大学大学院教授の難波和彦氏がある雑誌でおっしゃっておりました。

議論の余地はたくさんありそうですね。

では。

2009/08/25