聖オルバン教会

建物探求…。 

今回は東京出張ついでに行った、『日本聖公会聖オルバン教会』のご紹介を。



 

←大都会の一角に建つ木造の教会。 

 そのファサードは、

 かなり雰囲気を醸し出してます。

 


この教会は1954年に創設され、1956年3月17日に東京教区主教テモテ蒔田 誠師父によって聖別されました。 



 

レンガを用いた腰壁に、良く合っている →

サインですね。

 

 


また、礼拝堂は、札幌の聖ミカエル教会の建築も手掛けたアントニオ・レイモンド氏により設計され、英国最初の殉教者聖オルバンにちなんで名付けられたそうです。





 


構造的には『洋風小屋組み』となるのでしょうか。 それにしても見たことのないような構造には感心させられます。 屋根からの垂直荷重に対しては、天秤の要領で力が伝わっていく仕組みのようです。



 

←照明もたぶんオリジナル。 

 やはりこのような神聖な場所には

 白熱灯の明かりが合いますね。

 


ディティールにもたくさんのこだわりが見てとれました。 照明器具一つをとってもこの雰囲気にマッチした形となっております。





 


ちょうどこの日、結婚式が行われておりました。 この質素でありながら神秘的な教会で行われる結婚式は、さぞかし思い出深く心に残りそうですね…。 

建物の作りだす個性と、そこに住まう(←使う)人たちの個性が合わされば、その相乗効果によってお互いの個性が引き立ちその存在を確定させる…、そんな建物に出会ったような気がします。

スバラシイ建物でした。

では。

※アントニオ・レイモンド氏→ウィキペディア

2010/03/03