アメリカ大恐慌時の住宅事情

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アメリカで新築住宅着工数が激減した時代があります。 それは、アメリカ大恐慌の最中1933年ごろの話で、この時はなんと93万戸から9万7000戸と、90%も激減しました。

こうした超縮小市場の中で、住宅業界は激しい淘汰の波にのまれました。 その激しい時代に生き残れた企業とは、長持ちし、そして良いデザインの住宅を造る企業だけでした。

基本的に、アメリカの住宅ローン事情は日本とは違い、家本体を担保にします(←全てではありません)。 つまり、お金を貸してくれる銀行さんが性能やデザインが高い家にしか資産価値を見出さず、いい加減な家には住宅ローンを貸しませんでした。 

銀行が唯一、価値として認めたのが、家の造りの良さとデザインの良さだったのです。 つまり、50年、100年と耐久性を持ち、陳腐化しない新鮮、かつ、普遍的なデザインの優れた家しか認めませんでした。

このことは、今の日本の住宅業界にも言えることなのかもしれません。 もはや、土地の値段が上がることは見込めない、個人の信用も当てにならない…、となると、価値のある家しか信用できるものはない…。

今現在は、まだ個人に対して住宅ローンを貸し出しています。 しかし、長期優良住宅を国が推奨していることを考えると、そのうち個人ではなく、家本体に対して住宅ローンを貸す時代が来るかもしれません。 

普遍的なデザインと言うのは、なかなか難しいし、個人差もあるだろうし、好き嫌いがあるでしょう。 しかし、単純に長持ちする家となると、そこまで個人差は出ないはず。 ま、構造的な部分がメインになってくるでしょうから、価値を見出しやすいですね。

せっかく家を建てるのであれば、一度考えてみても良いかもしれませんね。 ちなみに、当社でもご相談を受付けております。

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イワモクでした。

では。

2010/06/02