暑さ対策

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写真の縦長窓、明るく見えませんか? 実はこれ、北側の窓なんです。 そして少し離れた場所には障害物があるような場所。 それでもこれだけの明るさを放っています。 皆さんはよく、北側では採光が取りにくいと思いになるのではないでしょうか? 実は意外と採光が取れるんです。 特に、うす曇り空なんかだとなおさらです。 うす曇り空の場合の方が、日光が大気層で拡散され一様に明るくなるわけです。 もちろん、直射光が一番明るいのですが、それは直射光が当たるごく一部の場所の話であって、平均的に考えると、ということです。 でも、夏場の直射光は結構迷惑ですよね。 暑いし、眩しいし。

我々設計に携わる者として、今後特に考えなくてはならないのが夏場の暑さ対策ではないでしょうか。 温暖化が言われて久しい昨今。 この夏も梅雨明け当初から各地で30℃を超えていて、熱中症のニュースが絶えません。 外に出れば刺さるような日差しが照りつけ、うだるような暑さです。 

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昔の家は、軒が深いです。 これは、エアコンがない時代の知恵だと思います。 風通りを良くして、かつ、なるべく直射日光を入れずに計画する…。 光は、実はいろんなところから取り込めます。 先にも述べたように、北側からでも取り入れられます。  また、南側の側窓に内障子を計画することで直射も防げるし、断熱効果も多少得られます。 また、ガラスも透明ガラスではなく光の拡散が期待できるカタガラスという選択肢もあります。 その場合、景観は期待できませんけど…。

これからの家には、夏を意識した、自然に暑さ対策できるような計画をしていかないとならないかもしれませんね…。

では。

イワモクでした。

2010/07/22