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2010年04月 アーカイブ

マイホームを考える…

皆さんは、マイホームを考える時にまず何が頭に浮かんでくるでしょうか? 人によって浮かんでくる内容は違うと思いますが、私の場合、まずは家族が幸せに笑って過ごしている空間です。

今の時代、住宅に関する情報はインターネットや住宅雑誌、そして住宅展示場などで容易に知ることが出来ます。 たとえば、とあるハウスメーカーのホームページを開けばそのメーカーの一押し物件が掲載されているし、住宅雑誌を開けば有名な建築家や若手有望建築家さんたちの設計された住宅が掲載されています。 また、住宅展示場に行けば各メーカーさん、地場の大手住宅業者さんがとても立派な住宅を展示されています。

「あの設計家のデザインがいい。このハウスメーカーの構法がいい。あ、この床材がきれい。etc・・・。」

いろんな良い部分が見えてきますよね・・・。

先に述べたように、住宅に関する情報は意外と簡単に手に入ります。 しかし、ここで注意しないといけないのは、そのような情報は発信元に都合の良いことばかりが掲載されているということ。 ま、当たり前ではあるんですが、そういった情報の中からその住宅や商品の良し悪しを判断するのはなかなか難しいものです。

ここで、皆さんに覚えていて欲しいことは、

『マイホームが欲しいと思ったときの気持ちを忘れないで!!』と、いうこと。

どんな家にするか、どんな空間がほしいか、最初に思い描いたことを箇条書きにするなりして残しておいてください。 そうすることにより、自分の思いがブレにくくなると思います。  いろんなものを見すぎて判らなくなった人とか、部材や仕様をいい所取りしすぎて全体が見えなくなった人をよく見かけます・・・。

それからもうひとつ。 箇条書きにした事項に、優先順位を付けておきましょう。 思いが具現化していくにしたがって、予算という壁にぶち当たります。 そのときに優先順位を付けておけば、妥協できる部分が明確になり、予算が立てやすいと思います。

私自身、ハウスメーカーやパワービルダーで家を建てることは別にいけないこととは思いません。 ただ、彼らの営業力はすごいですから、彼らのペースに巻き込まれないようにして欲しいと思っております。 何かの本に書いてありましたが、マイホームを建てるのに1年がかりで計画を立ててもかけ過ぎではないと。むしろ、それ以上かけても損はないと思います。

その計画段階で、ご自身や、ご家族だけでは限界が出てくると思いますから、専門家の知恵も借りた方がよいですね。 結構いろんなところで無料相談会をやっています。(←当社もいつでも承ります

ちなみに、我が家族の場合のマイホームに思い描くこと。

1.家族が集える空間があること
2.友人が家族連れできて、ホームパーティ(10人以上)ができる
3.リビングから庭にかけてウッドデッキが欲しい
4.家事動線がスッキリしていること(←嫁の思い)
5.子供室×2室、主寝室、客間が欲しい
6.床、壁、天井などを天然素材で仕上て欲しい
7.外観はモダンな感じで
8.収納力の大きな家
9.浴室に専用デッキが欲しい(←俺の思い)
10.子供室にロフトが欲しい(←子供の思い、嫁賛成、俺反対)
11.車庫は2台分、出来ればガレージ風に
12.書斎が欲しい(俺の思い)
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など、こんな感じで箇条書きにしていけばよいと思います。 優先順位については家族で話し合って決めればよいと。我が家族の場合、実際は大体25項目くらいありますが、この辺でやめときます。

マイホーム…、考えれば考えるほど悩みも多くなります。 しかし、人生の中でこれほど大きな出来事はさほどないと思います。 よく『一生に一度の買い物』と例えられるくらい重大な事なのです。 皆さんには、真剣に悩んで欲しいですね。

では。

イワモクでした。

リゾートの…

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リゾート地におけるホテルのロビーです。 この写真を撮影した時はお昼時だったのですが、最近の日本の住宅のように、やたらに日射を求めるのではなく、採光を確保する程度のちょうど良い光の取り入れ方になってます。 もちろん、採光を確保するための手段として、トップライトやハイサイドライト(高窓)を取り入れることは良いことです。 ですが、一時の採光欲しさに夏も冬も関係なく窓などの開口部を設けることには、違和感を覚えます。 

 

ホテル内にあった建物です。 たぶん教会か何かだと思います。 カワイイですよね。

 

このゴシック体の『字』が好きです。 なんの飾りっ気もないのですが、なぜかカッコイイです。 リゾート地のように、海に近い場所のほとんどの建物はやはり木造ではなく、コンクリートブロック造かRC造。 たまにスチールハウスでした。

 

ある方がおっしゃっておりましたが、『模倣するなら原点に戻ること』だそうです。 最近では日本においてもいろんなデザインの住宅があります。 アメリカンスタンダードやプロバンス風、和風モダンなどなど…。 実はどれも原点になる場所、様式があります。 設計やデザインを生業にする人は、その辺を抑えないといけないですね。 また、外観はプロバンス風なのに内観は和風モダン、みたいなことはしない方が良いともその方はおっしゃっておられました。 それぞれを取ってみると良いかもしれませんが、実際住んでいく中で違和感を感じてしまうかもしれない…、そうです。

 

障害者マークは万国共通なんですね。 左の三角コーン、見た目は良いですが白内障の方には見えづらいかも…。

 

最近、ちょっと解放感に浸れていないので気分だけリゾートしてみました(笑)  たまにこうやってリゾートの写真を見るのも悪くないですね。 ちなみに写真は、バスの停留所です。

ステキですねー。 楽しくなりそうです。

では。

ちょっとバカンスしたい、イワモクでした。

集成材

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先日、中国木材株式会社さんの九州工場を見学に行ってまいりました。 膨大な敷地に、膨大な量のラミナ材(←集成材用ひき板)。 圧倒されました。 このうち約6,000立米が毎月製品となって出荷されるそうです。 

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ちなみに、集成材(←構造用異樹種)とは木材(←ラミナ)それぞれの長所を特殊なジョイント(←フィンガージョイント)で強力な接着剤を用いて結合させ、安定的な強度を持たせている、いわば、木材の工業化製品です。 この技術のお陰で、大スパンの空間も木造で可能となり、木造建築の幅が広がりました。

IMG_1761.jpg IMG_1762.jpg IMG_1764.jpg IMG_1775.jpg  

写真のような工程で、集成材が造られていきます。 まずは充分に乾燥させたラミナ材をプレナー(←かんな掛けのこと)し、強度ごとに裁断され、接着剤で接着します。 その後、さらに寸法調整を行い、強度等の試験を経て商品となります。

 

このメカは、材木一本一本の強度を測定し、弱点となる場所や強度のない場所を切り取るように機械に指示を出す代物です。 優れものです。 

  ←これがフィンガージョイント。

  ←数々の検査を経てJAS認定品となります。

集成材の良し悪し、好き嫌いは別として、建築の技術というのはどこまで進化していくのでしょうね。 工場内にはたくさんの検査ロットが置いてありました。 こういったメーカーさん達は日々研究をされていることが良くわかります。 

ただ、『自然志向』をうたう方々からの批判、疑問の目は相変わらず…みたいですね。 ようは、接着剤が問題になってるんでしょうけど…。 強度や耐久性、VOC化合物なんかですね…。 しかし、そんな方々も、実は見えないところに集成材やラワン合板など使っていることもしばしば…。 中にはそれが集成材であることも解らない人もいらっしゃいます。

私はそっちの方が問題かと思うけど…(汗)

なんて。

今回の工場見学を経て、改めて木材の素晴らしさを再認識した、イワモクでした。

では。

間取の考え方

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間取の考え方。 賛否両論はあるかとは思いますが、ちょっと一言。

まず何をメインに考えるかによって、間取りの計画も変わってくると思います。 子供の育成を第一にするのであれば、子供の生活動線が中心の間取りになります。 それが将来、2世帯での居住を考慮に入れてくるだけで、また違った間取りになります。 

一例として、ごく一般的なLDKに併設されている和室について考えてみたいと思います。 

例えば、お客さんや友人、または両親が訪ねてきたときには、たいていその併設された和室を使用しますよね。 また、ご先祖様のご仏壇などが置かれるのもたいていこの場所。 法事の際には建具を取り払って…みたいな使い方をされると思います。

しかし、限られた敷地の中で、1年のうちに数回しか利用しないかもしれない和室というのは、本当に必要なのでしょうか? 別に予算的にも敷地面積にも余裕があって、というのであれば話は違うのですが…。 仮に、予算の都合や敷地面積という制約を受けるのであれば、まず先に考慮しなければならない部屋だと私は考えます。 

この和室を優先するがために、家族が一番長い時間を共にする場所(←LDKなど)に影響してしまうのは本末転倒なこと…。 せっかく立派な和室を造っても、洗濯物干し場や納戸がわりに使用されていてはもったいないです。 というか、そのような使われ方をよく目にします。 こうなると、和室本来の用途とは異なります。

別の見方をすれば、和室というのは6帖であってもそこに押入や仏間、床の間といった付帯的要素があり、実際に和室が占める面積の割合は8帖以上となっていきます。 であれば、その8帖分をLDKに充てたり、その半分を納戸にしたりしても構わないわけです。 また、畳のスペースが欲しいというのであれば畳コーナーをLDKの一部に設けても良いのではないでしょうか…。

しかし、徒然草の一文(←以前のブログ参照)にもあるように、余分と思われる部屋を造っておくということは決して無駄だとは思いません。 そのような部屋があるだけで、心に余裕も生まれるだろうし、お客さんを招きたくもなるでしょう。 ただ、それがどのような性格をもった部屋にするかどうかは、考えなくてはなりません。 

もし仮に、その部屋に客室の性格をもたせるであれば、LDKの隣はどうでしょうか…? 客室であればその家のプライベート空間からは離すべきですし、ましてや朝一番賑やかな場所の隣…。 ちょっと難しいような気がします。

客室を設けるのであれば、なるべくプライベート空間から離れた場所、かつ、生活動線とはあまり交わらないような場所が良さそうですね。

また、その部屋が和室本来の性格を持っていて、仏壇や床の間などがある場合はどうでしょうか…? その場合、たぶん洋風であろうLDKとの連続性は途絶えるでしょうね。 ましてや外観を南欧風にして、LDKもそのようなデザインをしているのに、そこに純和風の部屋はちょっと…ですよね。

このように、間取りを考える上では、その部屋を何の目的でどのような使い方をするかを考えることが重要です。 別に和室が良いとか悪いとかではなく、本当にLDKに併設するべきなのかどうかをいろんな角度から考えるべきなのではないかと思うわけです。 間取り(←平面計画)とは、いろんな要素がかみ合って完成します。 そこには動線計画や方位、季節ごとの風向きといった、考慮されるべき重要な事項も含まれます。 それらの事項を踏まえてもなお、LDKの横に配置することが望ましいというのであれば良いと思うのですが…。

ただ単純に『4LDKの間取り』と考えるのではなく、その家に対して本当に必要な部屋を、またどのように配置すべきか、考えるべきではないかと私は思います。

イワモクでした。

では。

夏に涼しい家…。

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夏に涼しい家とは…。

ちょっと想像してみてください。 例えば気温26℃・湿度85%の部屋と、気温32℃・湿度65%の部屋はどちらが快適だと思いますか? 数字だけみると前者の方が良さそうですが、イメージで言うと、『ハワイ』のような常夏のリゾート地でしょうか。 あれだけ気温が高く、日差しが強いのにそこまで不快には感じないですよね。 それには湿度が関係しています。

人間は、気温が高く、湿度が高いと不快に感じます。 気温が高いと、体表面温度が上がり発汗します。 この時、汗は蒸発することで気化熱を奪い(←冷却すること)、体温を一定に保とうとします。 しかし、湿度が高いと汗の蒸発が遅くなり、汗が乾かず不快感が増大します。 

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また、皆さんは夏期のお天気ニュースなどで、『不快指数』という言葉を耳にすることがあると思います。 これは、ある計算をされて出てきた数値なのですが、その値が75以上で『やや暑い』、80以上で『暑くて汗が出る』という不快感に対する指標となります。 この数値は、温度が一定の場合、ほぼ湿度と比例して上がっていきます。

さて、この湿度(←ようは湿気)。 工法、仕上げ材によって多少は取り除くことができるようです。 例えば、壁体内に通気層を設けて、室内側の壁仕上げを通気性を持ったものにすることで、効果は得られるようです。 他にも、内装仕上げ材に調湿効果のある製品を使用することも良いことですね。 漆喰、珪藻土、板壁などなど…。 ただし、どの工法、材料にしても正しく施工されないと意味は持ちません。 ま、当然ですが。

これからの家を考えるにあたり、夏期の暑さ対策というのは考慮すべき重要事項のひとつです。 

 

ちなみに、ご参考にはならないかもしれませんが、PMV(←予想平均温冷感申告)というものがあり、その指標が『-0.5<PMV+0.5』が快適範囲として推奨されております(←ISO国際標準化機構基準)。 また、ASHRAE(←アシュレイと読む。アメリカ暖房・冷凍空調学会)でも、この指標とほぼ同じ範囲となっているそうです。 この辺はある程度空調(←エアコンなど)された屋内空間を基にした考え方だと思うので、日本の木造家屋にダイレクトに反映させられるかは別ですが…。 

イワモクでした。

では。